頸髄損傷者とは

頸髄損傷者とは

 頸髄損傷者とは、交通事故、スポーツ事故、労働災害、病気等によって頸髄を損傷し、後遺症の残った人のことです。
 後遺障害として、四肢体幹の機能麻痺、知覚麻痺、呼吸器機能の低下、さらに体温調節機能の障害、排泄機能障害等が起こります。


ともに歩みましょう

 私達は頸髄損傷者(以下頸損者)への情報提供、親睦交流、行政交渉などを行い、頸損者の抱える問題を解決するために活動しています。
 あなたは自分の障害の重さに絶望し、人生をあきらめ、ひとりで悩んでいませんか?あなたの苦悩は、多くの仲間が過去に体験したものかもしれません。ひとりで悩まず、私達に話してみませんか?きっと何かが変わるはずです。私達は体験を通して得た知恵を出し合い、どこかで苦悩している頸損者の力になりたいと思っています。
 あなた自身の問題を解決するために、また多くの頸損者のために、私達と共に歩んでみませんか?



私達の考え方

 障害が重いからといって、自由が制約されたり、未来に希望を失うようなことがあってはなりません。
 私達は障害の有無に関わらず、すべての人が自立して生活することの出来る社会でなければならないと考えています。それは障害者に特別な生き方を強いたり、障害者だけを特別扱いする社会ではありません。すべての人の人権が保障され、差別や肉体的はハンディキャップを感じない社会です。
 それは誰かが作ってくれるものではなく、私達自らが声をあげ、行動しなければ生まれない社会だと思います。


明日に向かって

 私達の最大の課題は、頸髄損傷による重い障害に、身も心も打ちのめされている人を無くすことです。そのためには支援体制を整えていかなければなりません。
 80年代以降、積極的に自立して社会参加する頸損者がいる一方、未だ適切な情報や医療、福祉サービスを得ることが出来ずに、悩み苦しんでいる頸損者がいます。
 また医療技術の進歩により、延命した高位頚損者が、病院をたらいまわしにされたり、医療と福祉の狭間で十分なサービスを受けられないでいる、という深刻な問題が浮上しています。
 さらに障害の枠を越えて草の根団体が結集した、DPI(障害者インターナショナル)日本会議の構成団体として、生活基盤の確立やバリアフリー社会の実現を目指しています。
 私達は頸損者の現状を把握し、問題解決への道を模索するとき、誰もが「平等に社会参加」のできる社会になることを一番に考えて活動しています。


※全国頚髄損傷者連絡会 頚損のしおりより

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